
ミロとココアは一見似ていますが、その定義と基本成分には明確な違いがあります。
ココアは、カカオ豆を焙煎して脂肪を除去した後に粉末化したものです。広辞苑第七版によると、「カカオの種子を煎って脂肪を除去した粉末。また、それを熱湯で練り、牛乳か水を加えて温めた飲料」と定義されています。純粋なココアは苦味が強く、市販されているものには砂糖や乳化剤、香料などが加えられた「調整ココア」が一般的です。
一方、ミロはネスレ社が製造・販売する商品ブランドで、正確には「ココア飲料」ではなく「麦芽飲料」に分類されます。ネスレの公式サイトによると、「ミロは大麦飲料です。ココアも含まれていますが、それに加えて、大麦エキスと2種のミネラル(カルシウム、鉄)と6種のビタミン(ビタミンB2、B6、B12、D、C、ナイアシン)が含まれている点が普通のココアと違う点です」と説明されています。
大麦エキスとは、大麦を発芽させた麦芽から抽出したもので、発芽時に生成される栄養素が豊富に含まれています。ミロはこの大麦エキスを主原料として、ココアパウダー、脱脂粉乳、各種ビタミンやミネラルを加えた機能性飲料なのです。
ミロとココアでは含まれる栄養素と健康効果に大きな違いがあります。
ココアの主な栄養価と健康効果。
ミロの主な栄養価と健康効果。
栄養価の面では、ココアは抗酸化物質が豊富で、心身のリラックスや生活習慣病予防に効果的です。一方、ミロは特に成長期に必要な栄養素が強化されており、エネルギー補給や体力回復を目的とした機能性飲料として設計されています。
どちらを選ぶかは、飲む目的によって異なります。リラックスしたい時や抗酸化作用を期待するならココア、エネルギー補給や成長期の栄養補給を目的とするならミロが適しているでしょう。
ミロとココアは見た目が似ていますが、味わいと最適な飲み方にも違いがあります。
【味わいの違い】
ココアは、カカオ本来の風味が特徴で、純粋なココアには苦味と渋みがあります。市販の調整ココアは砂糖が加えられているため飲みやすくなっていますが、それでもカカオの深い香りと風味が楽しめます。
一方、ミロは麦芽の風味とココアの味わいが合わさった独特の味わいがあります。麦芽由来の自然な甘みがあり、ココアよりも飲みやすく、特に子どもに人気があります。また、ミロは粒状の食感があり、完全に溶けきらないという特徴もあります。これはミロに含まれるカルシウムや鉄分などの成分によるもので、ネスレの公式Q&Aでも「カップに残る粒は、「ミロ」の成分そのものですので、よくかき混ぜてお飲みください」と説明されています。
【おすすめの飲み方】
ココアの飲み方。
ミロの飲み方。
どちらも牛乳で飲むと栄養価が高まりますが、ミロは特に牛乳との相性が良く、カルシウム摂取の面でもメリットがあります。
ミロとココアでは、価格帯や入手しやすさにも違いがあります。
【価格比較】
一般的に、ココアはブランドや品質によって価格に幅がありますが、ミロは輸入品であるため比較的高価な傾向にあります。
ココアの価格帯。
ミロの価格帯。
【入手しやすさ】
ココアは日本の多くのスーパーやコンビニエンスストアで簡単に購入できます。森永、明治、バンホーテンなど多くのメーカーから様々な種類のココアが販売されています。
一方、ミロはネスレの商品であり、大型スーパーやネット通販では入手できますが、小さな店舗では取り扱いがない場合もあります。また、日本で販売されているミロと、オーストラリアや東南アジアで販売されているミロでは、味や成分に若干の違いがあるという点も興味深いポイントです。
海外のミロを求める場合は、輸入食品店やオンラインショップを利用する必要があります。特に東南アジア産のミロは、日本版とは異なる風味があり、マニアの間では人気があります。
ミロとココアは飲料としてだけでなく、様々な料理やスイーツ作りにも活用できます。また、自分に合った選び方のポイントも押さえておきましょう。
【意外な活用法】
ココアの活用法。
ミロの活用法。
【選び方のポイント】
あなたに合った選択をするためのポイントをまとめました。
ミロを選ぶべき人。
ココアを選ぶべき人。
また、カフェインに敏感な方は注意が必要です。ココアにはカカオ由来のカフェインとテオブロミンが含まれています。ミロにもココアが含まれているため少量のカフェインが存在しますが、ネスレの公式Q&Aによると「ミロに含まれているカフェインは1杯あたり、ソリュブルコーヒーの10分の1未満のわずかな量」とのことです。妊娠中や授乳中の方、カフェインに敏感な方は、摂取量に注意しましょう。
ネスレミロの公式Q&A - カフェイン含有量や飲み方についての詳細情報
ミロとココアは似ているようで異なる特徴を持つ飲み物です。それぞれの特性を理解し、目的や好みに合わせて選ぶことで、より満足度の高い飲み物ライフを楽しむことができるでしょう。
特に日本ではココアが一般的ですが、オーストラリアや東南アジアではミロが国民的飲料として愛されています。文化的背景の違いも興味深いポイントで、ミロはオーストラリアでは1934年から販売されており、スポーツドリンクとしての地位を確立しています。一方、日本ではココアが長く親しまれてきた歴史があります。
最後に、どちらを選ぶかは個人の好みや目的によって異なりますが、両方を家に置いておき、その日の気分や体調、目的に合わせて選ぶという方法もおすすめです。朝のエネルギー補給にはミロ、夜のリラックスタイムにはココアというように使い分けることで、それぞれの良さを最大限に活かすことができます。
ミロとココアの違いを理解して、あなたのライフスタイルに合った選択をしてみてはいかがでしょうか。