イタリアンパセリとパセリの違いと栄養の特徴と使い分け方

イタリアンパセリとパセリの違いと栄養の特徴と使い分け方

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イタリアンパセリとパセリの違い

イタリアンパセリとパセリの基本的な違い
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品種の違い

イタリアンパセリはプレーンリーブド種、パセリはモスカール種と呼ばれる別品種です。

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見た目の違い

イタリアンパセリは葉が平たく大きい、パセリは葉が縮れて小さいのが特徴です。

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味わいの違い

イタリアンパセリは苦味が少なくマイルド、パセリは苦味とえぐみが強いのが特徴です。

イタリアンパセリとパセリの見た目と形状の違い

イタリアンパセリとパセリは同じセリ科の植物ですが、見た目には明確な違いがあります。

 

イタリアンパセリの特徴。

  • 葉が平たく広がっている
  • 葉の形状はパクチーや三つ葉に似ている
  • 葉の色は濃い緑色
  • 葉が3~4枚ごとに密集している
  • 葉に深い切れ込みがある

一方、パセリ(カーリーパセリとも呼ばれる)の特徴。

  • 葉がくるくると縮れている
  • 葉の縁が丸まっている
  • 葉の大きさは小さめだが密集してボリューム感がある
  • イタリアンパセリよりやや薄い緑色

この見た目の違いは、品種の違いによるものです。イタリアンパセリはプレーンリーブド種と呼ばれ、パセリはモスカール種と呼ばれています。どちらも地中海沿岸地域が原産で、そこから世界中に広まりました。

 

日本のスーパーマーケットでは、パセリの方がよく見かけますが、欧米ではイタリアンパセリの方が主流とされています。特にイタリア料理やフランス料理では、イタリアンパセリが頻繁に使用されています。

 

イタリアンパセリとパセリの味わいと食感の違い

イタリアンパセリとパセリは、味わいと食感においても大きな違いがあります。この違いが料理での使い方にも影響しています。

 

イタリアンパセリの味わいと食感。

  • 苦味やえぐみが少なくマイルドな味わい
  • 葉や茎が柔らかい
  • 生食に適している
  • 香りは爽やかでフレッシュ
  • パセリよりも風味が穏やか

パセリの味わいと食感。

  • 苦味やえぐみが強い
  • 葉や茎が硬い
  • 生で食べると食べにくさを感じることがある
  • 香りが強く、特徴的
  • 火を通すと苦味が和らぐ

この味わいの違いから、イタリアンパセリは生のままサラダやカルパッチョなどに使われることが多く、パセリは煮込み料理や揚げ物の付け合わせ、ガーニッシュ(飾り)として使われることが多いです。

 

パセリ特有の苦味やえぐみが苦手な方は、イタリアンパセリの方が食べやすいでしょう。また、イタリアンパセリは柔らかいため、大量に使ってもさほど違和感なく料理に取り入れることができます。

 

イタリアンパセリとパセリの栄養価と健康効果

イタリアンパセリとパセリは、どちらも栄養価が高いハーブです。含まれる栄養素の種類はほぼ同じですが、含有量には若干の違いがあります。

 

両者に共通する主な栄養素。

  • ビタミンA(βカロテン):目や皮膚の健康維持に役立つ
  • ビタミンC:免疫力向上や鉄分の吸収を促進
  • ビタミンK:血液凝固や骨の健康に重要
  • 葉酸:細胞の生成や成長に必要
  • 鉄分:貧血予防に効果的
  • カリウム:血圧調整や筋肉機能の維持に役立つ
  • カルシウム:骨や歯の形成に必要

健康効果としては、以下のような働きが期待できます。

  1. 消化促進効果:胃腸の動きを活発にし、消化を助ける
  2. 抗酸化作用:体内の活性酸素を除去し、老化防止に役立つ
  3. 解毒作用:体内の有害物質の排出を促す
  4. 口臭予防:クロロフィルが口臭の原因となる物質を中和

特にパセリは、ハーブの中でも栄養価が高いことで知られています。例えば、パセリ100gあたりのビタミンCの含有量はレモンの約3倍と言われています。

 

また、イタリアンパセリもパセリと同様に栄養豊富で、特に鉄分とビタミンCを同時に摂取できるため、鉄分の吸収率が高まるという利点があります。

 

イタリアンパセリとパセリの料理での使い分け方

イタリアンパセリとパセリは、それぞれの特性を活かした使い方をすることで、料理の風味や見た目を格段に向上させることができます。

 

イタリアンパセリの活用法。

  • サラダやカルパッチョなどの生食料理
  • パスタやリゾットの仕上げ(特にオイルベースの料理)
  • 魚介料理のアクセント
  • タブレやチマキなどの中東料理
  • スープやソースの風味付け
  • ハーブオイルやドレッシングの材料

パセリの活用法。

  • 煮込み料理やスープのフレーバリング
  • フライやグリル料理の付け合わせ
  • フリットや天ぷらの具材(葉ごと揚げる)
  • フライの衣に刻んで混ぜる
  • スムージーの材料(バナナやマンゴーと合わせると苦味が和らぐ)
  • ハーブバターの材料

両者の代用について。
料理によっては互いに代用することも可能ですが、味わいや食感が異なるため、完全な代用にはなりません。特に生で使う場合は、イタリアンパセリの方が食べやすいでしょう。パセリをイタリアンパセリの代わりに使う場合は、火を通すか細かく刻むことで食べやすくなります。

 

イタリアンパセリとパセリの保存方法と栽培のコツ

イタリアンパセリとパセリを長持ちさせるためには、適切な保存方法が重要です。また、家庭で栽培することも比較的簡単なので、その方法もご紹介します。

 

イタリアンパセリの保存方法。

  • 水で濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて野菜室で保存
  • 茎を水に浸して冷蔵庫で保存(花瓶のように立てて)
  • 柔らかいため冷凍には向かない
  • 乾燥させてハーブティーやスパイスとして保存も可能

パセリの保存方法。

  • 冷凍保存が最適(水洗い後、水気を拭き取り、葉と茎に分けて保存袋に入れる)
  • 冷凍したものは上から揉むだけでみじん切りになり、そのまま料理に使える
  • オリーブオイルと合わせてハーブオイルにする
  • 乾燥させてパセリグラニュール(乾燥パセリ)にする

家庭での栽培のコツ。

  1. 日当たりと水はけの良い場所を選ぶ
  2. 種から育てる場合は、発芽に時間がかかるので忍耐強く待つ
  3. 苗から育てる方が初心者には簡単
  4. 水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと
  5. 収穫は外側の葉から行い、中心部は残す
  6. 花が咲くと味が落ちるので、花芽は早めに摘む

イタリアンパセリとパセリは、どちらも比較的寒さに強く、日本の気候でも育てやすいハーブです。特にイタリアンパセリは成長が早く、一度植えると長期間収穫を楽しめます。

 

農林水産省の野菜情報サイト - パセリの栽培と保存に関する詳細情報

イタリアンパセリとパクチーの見分け方と間違えやすいポイント

イタリアンパセリとパクチー(コリアンダー)は見た目がとても似ているため、しばしば混同されることがあります。しかし、味わいは全く異なるため、間違えると料理の風味が大きく変わってしまいます。

 

見た目の類似点。

  • どちらも葉が平たく、細かい切れ込みがある
  • 葉の形状が三つ葉に似ている
  • 緑色の茎と葉を持つ
  • セリ科の植物である

見分けるポイント。

  1. 香り:最も確実な見分け方は香りです。パクチーは独特の強い香りがあり、イタリアンパセリはさわやかな香りがします。

     

  2. 葉の縁:イタリアンパセリの葉の縁はパクチーよりもやや大きな切れ込みがあります。

     

  3. 葉の色:パクチーの方がイタリアンパセリよりも若干明るい緑色をしています。

     

  4. 茎の太さ:パクチーの茎の方がイタリアンパセリよりも細い傾向があります。

     

実は、イタリアンパセリとパクチーは同じセリ科の植物ですが、イタリアンパセリはオランダゼリ属、パクチーはコエンドロ属と、分類学上は別属になります。一方、イタリアンパセリと普通のパセリは同じオランダゼリ属の異なる種です。

 

料理での使い分け。

  • パクチーはタイ料理やベトナム料理、メキシコ料理などでよく使われます。

     

  • イタリアンパセリはイタリア料理やフランス料理、中東料理などで重宝されます。

     

パクチーが苦手な方でも、イタリアンパセリは比較的受け入れやすい風味なので、エスニック料理を作る際の代替として使うこともできます。ただし、パクチー特有の風味は出せないので、料理の味わいは変わります。

 

日本食品科学工学会誌 - ハーブの香り成分に関する研究
以上、イタリアンパセリとパセリの違いについて詳しく解説しました。どちらも栄養価が高く、料理の風味を豊かにしてくれるハーブです。それぞれの特性を理解して、料理に合わせて使い分けることで、より美味しく健康的な食事を楽しむことができるでしょう。

 

日常の料理に取り入れる際は、まずは少量から始めて、徐々に量を増やしていくとよいでしょう。特にパセリの苦味が気になる方は、イタリアンパセリから試してみることをおすすめします。また、家庭菜園で育てれば、新鮮なハーブをいつでも手に入れることができ、料理の幅も広がります。

 

ハーブは単なる飾りではなく、栄養価の高い食材です。積極的に食事に取り入れて、健康と美味しさの両方を手に入れましょう。