
イタリアンパセリとパセリは同じセリ科の植物ですが、見た目には明確な違いがあります。
イタリアンパセリの特徴。
一方、パセリ(カーリーパセリとも呼ばれる)の特徴。
この見た目の違いは、品種の違いによるものです。イタリアンパセリはプレーンリーブド種と呼ばれ、パセリはモスカール種と呼ばれています。どちらも地中海沿岸地域が原産で、そこから世界中に広まりました。
日本のスーパーマーケットでは、パセリの方がよく見かけますが、欧米ではイタリアンパセリの方が主流とされています。特にイタリア料理やフランス料理では、イタリアンパセリが頻繁に使用されています。
イタリアンパセリとパセリは、味わいと食感においても大きな違いがあります。この違いが料理での使い方にも影響しています。
イタリアンパセリの味わいと食感。
パセリの味わいと食感。
この味わいの違いから、イタリアンパセリは生のままサラダやカルパッチョなどに使われることが多く、パセリは煮込み料理や揚げ物の付け合わせ、ガーニッシュ(飾り)として使われることが多いです。
パセリ特有の苦味やえぐみが苦手な方は、イタリアンパセリの方が食べやすいでしょう。また、イタリアンパセリは柔らかいため、大量に使ってもさほど違和感なく料理に取り入れることができます。
イタリアンパセリとパセリは、どちらも栄養価が高いハーブです。含まれる栄養素の種類はほぼ同じですが、含有量には若干の違いがあります。
両者に共通する主な栄養素。
健康効果としては、以下のような働きが期待できます。
特にパセリは、ハーブの中でも栄養価が高いことで知られています。例えば、パセリ100gあたりのビタミンCの含有量はレモンの約3倍と言われています。
また、イタリアンパセリもパセリと同様に栄養豊富で、特に鉄分とビタミンCを同時に摂取できるため、鉄分の吸収率が高まるという利点があります。
イタリアンパセリとパセリは、それぞれの特性を活かした使い方をすることで、料理の風味や見た目を格段に向上させることができます。
イタリアンパセリの活用法。
パセリの活用法。
両者の代用について。
料理によっては互いに代用することも可能ですが、味わいや食感が異なるため、完全な代用にはなりません。特に生で使う場合は、イタリアンパセリの方が食べやすいでしょう。パセリをイタリアンパセリの代わりに使う場合は、火を通すか細かく刻むことで食べやすくなります。
イタリアンパセリとパセリを長持ちさせるためには、適切な保存方法が重要です。また、家庭で栽培することも比較的簡単なので、その方法もご紹介します。
イタリアンパセリの保存方法。
パセリの保存方法。
家庭での栽培のコツ。
イタリアンパセリとパセリは、どちらも比較的寒さに強く、日本の気候でも育てやすいハーブです。特にイタリアンパセリは成長が早く、一度植えると長期間収穫を楽しめます。
農林水産省の野菜情報サイト - パセリの栽培と保存に関する詳細情報
イタリアンパセリとパクチー(コリアンダー)は見た目がとても似ているため、しばしば混同されることがあります。しかし、味わいは全く異なるため、間違えると料理の風味が大きく変わってしまいます。
見た目の類似点。
見分けるポイント。
実は、イタリアンパセリとパクチーは同じセリ科の植物ですが、イタリアンパセリはオランダゼリ属、パクチーはコエンドロ属と、分類学上は別属になります。一方、イタリアンパセリと普通のパセリは同じオランダゼリ属の異なる種です。
料理での使い分け。
パクチーが苦手な方でも、イタリアンパセリは比較的受け入れやすい風味なので、エスニック料理を作る際の代替として使うこともできます。ただし、パクチー特有の風味は出せないので、料理の味わいは変わります。
日本食品科学工学会誌 - ハーブの香り成分に関する研究
以上、イタリアンパセリとパセリの違いについて詳しく解説しました。どちらも栄養価が高く、料理の風味を豊かにしてくれるハーブです。それぞれの特性を理解して、料理に合わせて使い分けることで、より美味しく健康的な食事を楽しむことができるでしょう。
日常の料理に取り入れる際は、まずは少量から始めて、徐々に量を増やしていくとよいでしょう。特にパセリの苦味が気になる方は、イタリアンパセリから試してみることをおすすめします。また、家庭菜園で育てれば、新鮮なハーブをいつでも手に入れることができ、料理の幅も広がります。
ハーブは単なる飾りではなく、栄養価の高い食材です。積極的に食事に取り入れて、健康と美味しさの両方を手に入れましょう。