

車検対応なのに、フジツボA-Rは始動直後68dBで近隣トラブルになることがあります。
GR86向けにフジツボが展開するマフラーは、現時点で大きく3種類あります。それぞれ用途・音質・価格が異なるので、「なんとなく人気だから」という理由だけで選ぶと後悔することがあります。
まず最も広く選ばれているのがオーソライズ A-R(メーカー希望小売価格:税込174,460円)です。センターパイプ込みの交換タイプで、GR86のボクサーエンジンらしいNAハイトーンサウンドが特徴。テールエンドは大径φ101.6のスラッシュカット(ハス切り)で、純正に比べると見た目のインパクトも大きくなります。
次に、軽量化とサーキット走行を重視したいならオーソライズ A-RM(税込133,100円)が候補になります。左側1本出しのシングルレイアウトに変わり、純正比約5.6kgの軽量化を実現。GR86&BRZ Cupプロフェッショナルシリーズの指定部品にも登録されているモデルです。
さらに上を目指すならEPU(エキゾーストパフォーマンスユニット)というフルエキゾーストシステムも展開されています。EXマニ・フロントパイプ・マフラーを含む5ピース構成で、純正比マイナス10kgの軽量化とシャシダイ計測で最高出力229.1ps超を記録した本格チューニング仕様です。
| モデル名 | 本体価格(税込) | 特徴 | 出口形状 |
|---|---|---|---|
| オーソライズ A-R | 174,460円 | サウンド&パフォーマンスのバランス型 | 2本出し φ101.6 |
| オーソライズ A-RM | 133,100円 | 軽量化・サーキット重視 | 左1本出し φ101.6 |
| EPU(フルエキ) | 価格要確認 | エキマニ含むフルシステム | 左1本出し カーボンテール |
これが基本構成です。
参考:フジツボ公式サイト GR86対応ページ(製品詳細・スペック確認に)
FUJITSUBO オーソライズ A-R ZN8 GR86専用設計マフラー|藤壺技研工業
「車検対応ならどこに停めても問題ない」と思っていると、思わぬトラブルを招くことがあります。これが、意外と見落とされがちなポイントです。
フジツボ A-Rの近接排気騒音はメーカー測定値で92dB(5,250rpm時)。GR86純正マフラーの83dBと比べると、9dBも大きくなります。デシベルは対数スケールのため、9dBの増加は「音のエネルギーが約8倍」に相当します。カラオケ店内の騒音が90dB前後とされているので、かなり賑やかな音量と考えてください。
ただし、車検基準としての近接排気騒音は新車時の値+5dBが上限です。GR86(ZN8)の車検証記載が83dBであれば、上限は88dBとなります。ここで注意が必要なのは、A-Rの92dBはこの88dBを上回っているという点。
🔺「え、それなら車検に通らないの?」と思うかもしれません。実際には、JQR認証を取得したフジツボのマフラーは第三者機関による正式試験をクリアしており、車検合格を前提とした設計になっています。メーカー測定値と実際の測定方法・条件が異なる場合があるため、JQR認証付きの製品は問題なく通過するケースがほとんどです。
一方、気になるのは近隣への騒音リスクです。みんカラのレビューでは「アイドリングは68dBで落ち着くが、始動直後はかなりの音量。近所を気にしてしまうレベル」という声も複数あります。住宅街に駐車場がある場合、早朝・深夜の始動には特に気をつけたほうがよいでしょう。フジツボのマフラーは経年劣化で音量が増加することを見越して設計されているため、長期的には安心感があります。
参考:マフラーと騒音規制の仕組みを詳しく解説
86のマフラーで車検対応で失敗しないための完全ガイド|なるほど!ザ・カー
マフラー交換を検討するとき、本体代だけを見て予算を組んでしまうことがよくあります。工賃を忘れると、当日に追加費用が発生して焦ることになります。
実際の作業費用の一例として、グーネットピットに掲載された整備工場の施工事例では、GR86へのフジツボA-R装着にかかった費用が以下のように公開されています。
作業時間は40分程度。工場によって差はありますが、センターパイプ込みの交換であれば30〜60分が一般的です。
つまり、A-Rの本体価格174,460円+工賃15,400円として、最低でも約19万円前後の総額を見込んでおく必要があります。これはお店によって異なるため、事前の見積もり確認が重要です。
また、「持ち込み取付可能な整備工場」を探すことで、本体をネットで安く購入し、工賃のみ支払うという方法も取れます。みんカラのレビューでは「近所の車屋で13,000円で取り付けてもらえた」という声もありました。オートバックスなどのカー用品チェーンでは、マフラー+工賃のセット価格を提供しているため、そちらも比較先として検討できます。
費用を抑えるには見積もり比較が条件です。
参考:実際の施工費用と作業内容の詳細
トヨタ GR86 ZN8 FUJITSUBO A-Rフジツボマフラー 持ち込み交換|グーネットピット
「マフラーを換えると走りが変わる」とは聞くけれど、どのくらい変わるのか数字で見たことがある人は少ないかもしれません。意外ですね。
フジツボの公式データ(オーソライズ A-RM、シャシダイ計測)によると、ノーマルからの変化は次のとおりです。
数値だけ見ると「わずかな差では?」と感じるかもしれません。しかし、GR86のFA24エンジンはNAの2.4リッターで、このクラスにとって「3馬力アップ+軽量化4.8kg」は実際の走り感に直結します。4.8kgの軽量化は、後部にペットボトル4.8本分の重りが減るようなイメージです。特に中~高回転域でのレスポンスと、コーナリング時の回頭性に変化を感じやすくなります。
さらにフルエキシステム「EPU」の場合は、ノーマル224.6psから229.1psへの向上と、トルク23.8kgm→24.6kgmへのアップを公式が確認しています。こちらはECUセッティングとの組み合わせでさらに効果が伸びるとされています。
パワーアップ自体が目的なら、マフラー単体よりもECUチューンとのセット施工も視野に入れると費用対効果が上がります。
参考:EPUの詳細インプレッションと性能データ
マフラー選びで検討されにくいのが、「数ヶ月後に音に飽きたらどうするか」という視点です。これは購入前には考えにくいポイントですが、実は出費に直結します。
GR86オーナーのレビューを複数見ていくと、「装着直後は最高だったが、半年後には音が少しうるさく感じるようになってきた」「通勤で毎日乗るとさすがに疲れる音量」という意見も一定数あります。フジツボA-Rはアイドリング時68dB・走行中の音量は比較的落ち着いているとされますが、それでも毎日の使用では感じ方が変わってきます。
ここで知っておきたいのが、フジツボ製品にはオプションとして「EXH+カーボンフィニッシャー」や「バーニンググラデーション(BG)加工」が用意されているという点です。追加の見た目カスタムで満足度を維持しやすい設計になっています。
また、音量の変化に対する実用的な対策として、フジツボを含む多くのメーカーのスポーツマフラーは「経年劣化を織り込んだ設計」になっており、新品時の音量が数年後に多少増加しても車検基準内に収まるよう余裕をもって設計されています。これは長期使用を前提とするうえで重要な安心材料です。
購入後に「やはり音が気になる」となっても、マフラーの下取りや中古市場での売却で一定の価値が戻ってきます。フジツボのGR86用マフラーはオーナー間での需要が高く、状態が良ければ中古でも4〜7万円程度での売買事例があります。つまり本体代の全額が無駄になるわけではない点も覚えておきましょう。
中古での価値も残るのは、いいことですね。
参考:フジツボマフラーの実使用レビューと音量比較
FUJITSUBOのマフラーに関するパーツレビュー GR86|みんカラ

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